これなが宙 メールマガジンNo.18(2018/08/31)

【滋賀県・高島市 原子力災害防災訓練に参加して】
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今回の滋賀県の原子力防災訓練は高島市朽木西地域が対象でした。
朽木西地域は特に交通事情が厳しく、道幅が狭い県道が唯一のアクセス道路になっています。連続雨量が100㎜を超えると通行止めの措置がされるくらい災害多発する道路で、訓練当日も3日前に来襲した台風20号による風倒木の処理が行われていて、通行が制限されている箇所がありました。
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今回の防災訓練は「京都府北部震源で最大震度6弱、高島市では震度5弱の地震が発生して、大飯と高浜の各原発から放射性物質が放出」という想定で実施され、県道は通行止め、自衛隊と防災ヘリで避難者を輸送するというものでした。
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朽木西地域から東へ10キロ離れた朽木中学校に「避難中継所」が設置され、ヘリコプターで運ばれた避難者のスクリーニング・除染、避難車両のスクリーニングなどの訓練も併せて行われていました。
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スクリーニングや除染などには、設備だけでなく、それを操作する専門職がいてこそ初めて機能します。今日の訓練では大津赤十字病院や滋賀医大から放射線技師などの専門職が派遣されていましたが、通行困難が予想される場所に避難中継所を設置し、専門職を配置、さらに安全を考慮しながら運営し、避難者の受け入れと次の避難所への移送は簡単ではありません。大地震とのダブルの対応を迫られる自治体にとっては、職員の確保もままならない訳で、今回の訓練がどれくらいの実効性があるのかは大いに検証すべきところです。
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避難計画の実効性を確認するのであれば、少ない職員・専門職を核にして、地域の消防団や防災リーダーなどをスタッフとして取り込んで一緒に避難所運営をする、というようなより現実的な想定で訓練しなければならないと考えます。また、今回の訓練でも移動困難な高齢者や観光客など、避難が難しい人たちは想定されていませんでしたし、そもそもヘリコプターが発着する今津西小学校に地域の人が移動できない場合はどうするのか、ということは全く考慮されていません。
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これだけの訓練が必要なほど人命や財産が脅かされる発電方法を今後も続ける必要があるのか、そこまでして電気を作らなければならないのか。原発から離れて暮らす市民も自分ごととして考えなければならないと思います。
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2023年12月10日