これなが宙 メールマガジンNo.23(2018/12/20)

【饗庭野演習場での誤射事件の徹底した原因究明と抜本的な対策を講じよ】
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昨日、饗庭野演習場における誤射事件についての調査結果と再発防止策が自衛隊から報告がありました。それらの報告の検証や市民の反応も聴けていない状況にもかかわらず、演習の再開を要請してきました。市民の理解を得ようともしない、防衛省態度に憤りすら感じます。
現在、高島市議会には12月定例会には「饗庭野演習場での実弾射撃訓練を行わないことを求める意見書」の提出を求める請願が出ており、明日の本会議ではこの請願を採択の可否が採決されます。私はこの請願に賛成の立場で以下の要旨で討論をする予定です。

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以下、討論要旨・・・
今回の誤射事件によって、演習場の隣接地域の住人や事業所で働いておられる方たちは「ここに暮らしていて大丈夫なのか」「国道303号線を通行していて大丈夫なのか」という大きな不安に襲われています。また、3年前に起きた重機関銃弾の着弾事件が起きたにもかかわらず、再びこのような事態を引き起こす自衛隊組織はどうなっているのか、演習場の周辺住人のことをどう考えているのか、という不信と怒りを生んだ重大な事件でもあります。

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そして、今回の事件に対する調査結果と再発防止策が発表されました。
「第三者として兵器製造メーカーなどの意見は求めた」とは言うものの、3年前にも重大事件を起こした当事者である自衛隊内部の事故調査委員会による原因究明と再発防止策では、これまでの演習のあり方の検証がなされているかや、客観性、実効性が担保されているのかという、大きな懸念があります。

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調査報告書には事故原因は「人為的なミス」であると断定していて、議会への調査結果の報告会での席上では、「日常的にルールを無視した射撃が有ったのか検証したのか?」という私の問いに対しては「今回だけの特異な事象である」と強調していました。
『重大な一つの事故の背景には、数千におよぶ、軽微な不安全行動や不安全状態がある』という、ハインリッヒの法則があります。事故調査を読む限り、「安全点検の要領が不明確であった」「射撃限界線を表示した安全杭やラインマークが無かった等の不安全な状態」については若干触れられているものの、日常的な演習で現場の隊員がどのような判断で実弾射撃を行い、その場面で不安全な行動が過去にもあったのか、という部分については触れらず、あくまでも今回の事案だけが「特異である」ということを強調していて、不自然さが残る事故原因結果となっています。
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また、再発防止策では、射撃限界を表示する、射撃前の安全点検、着弾の確認のためのカメラ設置など、これまで不備だった部分が改善されるところについては一定評価するものですが、「人間は必ずミスをする、過ちを犯す」という原則に立ち返れば、この対策で絶対に事故が防止できるとは言い難いと考えます。
ミスが重なった場合でも、最終的には演習場外には被害が出ないための抜本的な対策が講じられなければ、実弾による射撃訓練は認められず、また周辺地域住民の不安は解消されません。
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「実弾演習をすべきでない」という今回の請願は、自衛隊にとっても、また自衛隊と共存してきた高島市にとっても非常に厳しい内容です。しかし、今回の再発防止策で幕引きされるのではないか、という強い懸念があり、また報告書を読んだ隣接地域住民の懸念を訴えるためにも賛成討論にたちました。
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将来も高島市が自衛隊と共存していくためには、地域住民と自衛隊との相互信頼関係が必要です。そのためにはヒューマンエラーが重なっても演習場外に被害が出ないような抜本的な再発防止策が必要であり、今回の報告書にある再発防止策では不十分であると考えます。抜本的な再発防止のためには国は本気で予算措置などを講じて対策する必要があるでしょうが、辺野古における沖縄県民の願いと、国との行動の乖離を目の当たりにすると、抜本的な防止策が実行されるためには、高島市は身を切る覚悟でこの請願を採択し、国に改善を求める必要があると考えます。
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2023年12月10日