これなが宙 メールマガジンNo.33(2020/12/01)

”ひきこもり”について考えてみよう!
【”ひきこもり”について考えてみよう!】

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NHKスペシャル「ある、ひきこもりの死 扉の向こうの家族」を視聴した。

画面にはボロボロの服をまとい、骨と皮ばかりの男性が写っていた。

30年以上ひきこもり、両親を失い、残された蓄えも底を尽き、行政からの支援の申し出も頑なに断り続けている男性だ。

画面の男性は「自分で頑張ってみます」という言葉を行政職員に残し、家の中に消えていった。

その男性は行政職員が最後に訪問した10日後に遺体で発見される。56歳、死因は栄養失調。

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「仕事もしないで家にひきこもって、支援の申し出すらも受け入れないのなら自業自得」と思われるかもしれない。しかし、本当にそうだろうか。

その男性はひきこもる以前に仕事をしていた。その仕事に就いているときのメモ書きが残っていて、男性なりに工夫して成績を上げようと努力されていたのがわかる。

残されたメモ書きの文字がとても読みやすいのが印象的だった。

男性の努力もむなしく、2か月ほどでその職場を追われた。その後、安定した職を求め、公務員試験や就職試験に臨み、医療事務の正規職員になる。

しかしそこで待っていたのは当直や深夜残業を繰り返す日々。男性は体調を崩し、仕事を続けられなくなった。そして別のメモ書きには以下のような走り書き。

「生きていてもちっとも面白くない。健康さえもないがしろにして、働くだけ働いて頭の中は空っぽなのだから」

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以後、長いひきこもり生活に沈んでいくことになる。

メモ書きを読む限り、男性は真剣に悩みながら生きていたと思われる。

しかし、ひきこもりを続け最終的には死に追いやられてしまう。

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番組では親子のやり取りや家族の思いなども紹介され、家族関係の影響についても触れられているが、私はひきこもりの原因を家族だけに求めるのは違うと思っている。

ひきこもる人を追い詰めるのは家族の言葉もあるかもしれないが、家族に追い詰める言葉を言わせているのは社会なのだと考えるからだ。

ひきこもる人も追い詰められているが、その家族も社会から追い詰められているのだと思う。

「ひきこもる人の多くが、支援されるのを拒否している」という現実はそのことを暗に語っているのではないだろうか。

周囲や社会に対して自分を委ねられない、つまりは信用できないということの裏返しではないだろうか。

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「ひきこもり死」は他人事ではなく、この高島でも実際に起こっています。

ニュースにならないだけで、すぐ身近なところで起こっていることなのです。

この番組、たくさんの人に見ていただきたいです。

再放送は

12月2日午前0時30分~1時20分(12月1日の深夜)です。

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2023年12月10日